和ろうそくの蝋が垂れる
和ろうそくに限らずろうそくもですが、蝋が垂れるといわれることがたまにあります。 風が強いところで使ったり 燭台にまっすぐ立てないで少し傾いていたり、火のつけ方が悪かったり、(もちろん製品自体の瑕疵の場合もあります。) 一生懸命垂れないように計算された構造、デザイン等で生産していますが100%垂れないとは断言できないのも確かです。 日々よい製品を作れるように改善を積み重ね、抜き取り検査も、燃焼試験も行っています。今日よりも明日への改善はウチでも積み重ねています。
和ろうそくのデザイン
デザインというと形とか色とかのことばかり考えていましたが、デザインというのは思想や市場調査、コンセプトなど目に見えないものの部分で色、形、などは本の一部でしかないと知りました。 商品作りと製品作りの違いといいますか、、商品コンセプトの前になぜその商品が必要か、市場調査や流通のことから考えるのもデザイン、それを具現化していくのがデザイン ということです。奥が深い
和ろうそくの形状
和ろうそくの形状は主にイカリ型と棒型の2種類に大別できます。まっすぐテーパーになった棒型、緩やかな曲線のフォルムのイカリ型、 宗派や地域によって使い分けられています。 浄土真宗の寺院様は主にイカリ型が多く禅宗は棒型を多く使います。ですがこれでないといけないという決まりはありません。
形状のディティール
イカリ型、と 棒型 の和ろうそくは地域によって太さ長さがさまざまです。 また、蝋が垂れにくいように形状にさまざまな工夫が細部に加えられています。 イカリ型の曲線もいろいろな和ろうそくメーカーによって特徴があります。 遠くから見たときに炎の大きさとのバランス、陰影に映し出されるフォルム、 いろいろ計算して形を作っています。広げたいなど役割があります。また長さとしてミニ寸、短寸、中寸、長寸、長尺と分類されサイズを表現しています。
和ろうそくの燃焼時間
和ろうそくでうちで一般的な檀家様用(お仏壇用)のものの燃焼時間は30分から1時間くらいまでのものです。 それ以上の長さですとサイズ的に大きくなったり、手軽に安全に使っていただくにはもうひと手間必要になってしまします。昔で言うお経さん一本分の長さです。
報恩講
今日、ウチでも報恩講を行ないました。 親しみを込めて”ほんこさん”と福井では呼ばれています。報恩講では赤いろうそくを使います。 今日、ごえんさんに報恩講の意味を初めて教えてもらいました。
親鸞聖人への報恩謝徳のために浄土真宗宗祖親鸞の祥月命日に営まれる法要のことを 報恩講というのだそうです。各地域、家庭では命日に前後して執り行うのだそうです。 私は収穫に対しての報恩だと勘違いしてました。