《木蝋の原料》 木蝋とは、櫨やうるしなどから作られる蝋を総称してそうよんでいます。市場に流通している木蝋といえば櫨の実から抽出されたもが一般的になっています。 櫨の蝋は、実の外殻に含まれており、これを蒸してから圧搾し油脂分を抽出します。これを不純物などを取り除き製蝋されたものをろうそく屋が使用しています。 櫨の実は、1年ほどねかせるのが良いといわれています。 かつては木蝋を艶だしや、医薬品としても使用されていました。
《古々実とは》 櫨の実を一年間ねかしたものを古実(こみ)、二年間ねかしたものを古々実(ここみ)と呼んでいます。当社が原料として使用しているものは二年間冷暗所に保管しじっくりと乾かして熟成させた古々実(ここみ)を使用しています。 古々実は長時間ねかし乾燥させることにより密度の濃い油脂となり上質の材料として扱われています。
木蝋は融点が低く蝋がすばやく芯に吸い上げられるため蝋ダレも少なく安定して燃焼します。
和ろうそくと薫りを守りつづけて百四十有余年 和ろうそくの小大黒屋 株式会社 小大黒屋商店