和ろうそくの最大の特徴であり、欠点でもある芯切という作業をご存知ですか?
最近は和ろうそく自体使われることが少なくなり芯切といわれても知らない方がほとんどです。
西洋ローソクと同じ感覚で大きいサイズの和ろうそくをご注文される方もいらっしゃいますが芯切をご存知ですかと尋ねるとほとんどの方がご存知ありません。
大きいサイズの和ろうそくは飾っておくには見栄えもよく雰囲気や演出効果もありますが作り手としてみれば火をつけてもらって安全に使っていただいてはじめて和ろうそくといえると思います。
和ろうそくは、非常に明るいかわりに芯が炭化し残ってしまうのが特徴です。特に大型の和ろうそくは芯が太いため残りやすく、炭化した芯を残したまま燃え進んでいくと炎が大きくなるため芯切バサミ等の専用の道具を使い芯を切り長さを調節して炎の大きさを加減する作業が必要になります。 そのため1~2時間くらい燃え進んだところで写真のように火箸や芯切バサミ等の道具を使い芯をつまんでちぎり芯の長さを調節していただいて和ろうそくの炎の大きさの加減をしていただき作業が必要になります。
めんどくさい作業ですが火を大切に注意深く見守り霊験あらたかにさせてくれる所作のひとつです。
大きいサイズの和ろうそく(当社和ろうそくですと20号サイズ以上)は必ず必要です。
芯切りには、芯つまみや芯切り鋏を使います。より安全にお使いいただくには芯切りつぼ等を準備するとよいでしょう。芯を切る際は、使用前の芯の長さを残し切るようにしましょう。芯を短く切りすぎると蝋が垂れたり不完全燃焼で火がつかなくなったりする恐れがあります。切った芯は蝋燭の上に落とさないように注意し芯切りつぼや皿に移して完全に消火しましょう。
小さい和ろうそくを芯切りすると蝋が垂れたり不完全燃焼で火がつかなくなったりします。当社の和ろうそくは5号までは芯切りをしなくてもご使用いただけます。点けて消すを繰り返される方は、芯つまみを利用し再点火の際に芯の形を整えられるとより綺麗にご使用いただけます。
火箸で芯をつまんでちぎるところ
芯をちぎったところ
芯が短くなり炎の大きさが調整されたところ